中城城

登城記
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日本100名城
所在地:沖縄県中頭郡中城村

登城日:2026年4月

 世界遺産として登録された琉球を代表するグスクの1つ。いくつも郭が連なる姿、曲線の石垣、石垣の上から見る景色、どれも素晴らしく、見応えがあります。

魅力度ポイント

 沖縄独特の自然を活かした城造り、縄張、石垣が最高に素晴らしいです。城から見る沖縄の海も絶景です。沖縄に行ったら是非とも見るべきお城です。

点数はあくまでも個人的な見解です。魅力度ポイントの詳細については以下ご参照ください。

概略

 中城城は、かつて貿易港であった屋宜港から2kmほど離れた約160mの丘陵上にあり、丘陵の東崖縁を天然の要害として、尾根上に6つの郭が連なる連郭式の山城です。城壁である石垣は、築城年代によって野面積、布積、相方積と様々な手法が用いられ、大部分が琉球石灰岩で築かれています。

 14世紀後半に先中城按司(さちなかぐずくあじ)が数世代にわたり、西の郭、南の郭、一の郭、ニの郭の主要部分を築き、1440年に座喜味城から移ってきた護佐丸によって、北の郭、三の郭が増築され、現在の形が完成したようです。沖縄のグスクの中では最も遺構がよく残っていると言われています。

 1458年、護佐丸は阿麻和利の策略によって自害して滅びます。その後、中城王子の居城となり、薩摩の琉球侵攻後は番所となりました。廃藩置県後は中城村役場として戦前まで利用されてきました。太平洋戦争では、中城城の被害は比較的少なかったようです。1972年には国の史跡に指定されています。2000年には、首里城などとともに琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界遺産に登録されています。

別名
城地種類山城
築城年代14世紀後半   
築城主先中城按司、護佐丸
主な城主先中城按司、護佐丸
文化財史跡区分 国指定史跡、世界遺産   

見どころ

縄張

中城城案内図

 管理事務所付近にあった案内図です。とてもわかりやすいです。東西に長い連郭式のお城です。

立体模型(城の北側から見る)

 こちらは裏門を出た先にある世界遺産碑の近くにあった立体模型です。立体にするとさらにわかりやすいですね。沖縄の城にはこういった立体模型がけっこう置かれがちな気がします・・。

立体模型(城の北西側から見る)

 城の出入口は正門と裏門の2つのみで、各郭は高い石垣で防御された堅固な城です。

登城経路

中城城跡への入り口

 中城城跡の駐車場から管理事務所へ向かう道です。ゲートを入って右側に管理事務所がありますので、まずは観覧料を支払います。
 その後、なんと中城城跡では、正門付近まで電動カートに乗せて送ってくださいます。管理事務所が裏門側にあるので、正門側まで距離があるからだそうです。ありがたいサービスですね。

正門付近の世界遺産の石碑

 送っていただき、降りた所が城の西側の正門付近です。この送迎により、正門から裏門に抜けるように城を見て歩くことができます。

カンジャーガマ

カンジャーガマ

 正門から入る前にカンジャーガマに寄ります。正門より南側にある「南の郭」の外側の麓あたりを指していると思われます。

カンジャーガマ(接近して撮る)

 鍛治を行なっていた場所とされていますが、定かではないようです。

崩落したと思われる石材

 近くの空き地に石材が置いてありました。おそらく崩落した石垣の石だと思われます。修復作業を待っているようです。

正門へと続く道

 南の郭の崖に沿って回り込んでいく道が正門へと続いています。

正門

正門付近

 西の方角に向けて建てられていた門が正門です。

正門

 門を挟むように両側に石垣があります。地面は石畳で埋め尽くされています。格式の高さを感じます。

正門に向かって右側の石垣

 門に向かって右側が南の郭になり、石垣が迫ってくる感じがします。

内側から見た正門

 正門を通って内側から見ています。説明に櫓門と書いてあったので、門の上部は建造物で覆われていたと想像します。

正門を入ってすぐの光景

 正門を抜けると西の郭に入ると思われます。

西の郭と一の郭の石垣

 ここが西の郭です。長さが120mあるらしく、最も広い郭だと思われます。舗装された道路が通っていて、その左側は木々が生い茂っております。右側に見えている高い石垣が一の郭です。どうやら修復工事中のようです。

トモヤグラノ御イベ

 正門の北側にはトモヤグラノ御イベと呼ばれる拝所(御嶽)があります。

南の郭に続く階段

 正門を入ってすぐ右側の階段から南の郭に上がれます。

階段から見る正門

 階段を登った先から正門を見下ろしています。色々な高さから眺められるのはいいですね。

南の郭

南の郭に続く階段

 正門入って右側の階段を登った先です。南の郭の入り口が見えてきました。

南の郭の入り口

 階段を登りきると石垣に挟まれた通路があり、その先が南の郭です。城門でもあったのでしょうか。

南の郭(東方面)

 南の郭に入って右側から一の郭方面を見ています。城壁の中に門が見えますが、あそこを通った先(城壁の向こう側)が一の郭になります。

南の郭(西方面)

 こちらは逆方面です。南の郭に入って左側から西方面を見ています。中城城には拝所が8つあるそうです。特に南の郭には拝所(御嶽)が数多くある印象です。

小城御イベ

 こちらの拝所は南の郭に入って正面にある小城御イベ(くーぐすくぬおいべ)です。別名「久高遥拝所」と呼ばれ、久高島を遥拝するための神聖な場所となっているようです。

御當蔵火神

 こちらは御當蔵火神(うとぅくらひぬかん)です。別名「首里遥拝所」と呼ばれており、火の神を祀る重要な場所であるようです。首里城の方角を向いて祈りを捧げるために作られたそうです。

雨乞イノ御嶽

 こちらは雨乞イノ御嶽です。石積みに囲まれた自然石(?)が印象的で目立っていました。

西側の石垣と狭間

 西側の端は石垣が築かれていて、狭間もあり、守りの堅さが想像されます。

一の郭への道中から振り返る

 一の郭の門までは石畳と階段が続いています。振り返るとこんな感じです。人工的な石垣と自然の石や木々が点在しており、なんとなくラピュタ感があります。

南側

 一の郭へ向かう道中から右側(南の郭の南側)を見ると自然の岩石を活かした作りになっているような感じがしました。

一の郭の門

 南の郭と一の郭の間には城壁があり、この門が唯一の通路となっているようです。

一の郭

一の郭の門内

 門の中から一の郭を見ています。南の郭とはまた違った光景が広がっていそうです。

一の郭(門通過後)

 門を通って一の郭に入ると、かなり広い郭になっていることがわかります。中城城で最も広い面積を持っている郭のようです。遠くに見えている門のある城壁の向こう側がニの郭になります。

一の郭

 所々に修復中の様子が見て取れました。石材が並べられています。

一の郭の展望台

 一の郭の南端の石垣の上に展望台があります。

展望台から見る沖縄の海

 南の方はがよく見渡せます。この日は天気がイマイチでしたが、晴れていれば青い海青い空が広がっていたことでしょう。

展望台から見る一の郭

 振り返って城内を見れば、一の郭もよく見渡せます。

石垣に上る階段

 中城城は限られた範囲ですが、石垣の上に登ることができます。このような階段を登って石垣上から見る城も絶景ですよ。

石垣の上

 一の郭では、南側の石垣の上を歩けます。ニの郭の門の方を見ています。石垣の曲線が美しいですね。

一の郭とニの郭の間の城壁

 一の郭とニの郭の間の城壁の上です。

城壁の上から見るニの郭

 城壁の上から見たニの郭です。全体が一望できます。

城壁の上から見る一の郭

 振り返って逆を向くと一の郭の全体も見渡せます。広さと高さを実感します。是非とも登って、城壁の上からの絶景を眺めてください。

正殿跡

 一の郭には正殿があったそうです。きっと首里城のような立派な建物が建っていたんでしょうね。

中森ノ御イベ

 一の郭にも拝所があり、中森ノ御イベと呼ばれています。ニの郭の門の南側にあります。

ニの郭の城門

 ニの郭の門もアーチ型になっていて、この城壁の向こう側はニの郭になります。

二の郭

ニの郭

 城門を潜り、ニの郭に入ります。一の郭に比べると面積は小さくなりました。曲線の石垣に囲まれているので、郭の形も部分的に丸くなっているところがあります。

石垣と城門

 振り返って、一の郭とニの郭の間の石垣と城門を見ています。一の郭とニの郭の石垣は布積みで積まれています。

シライ富ノ御イベ

 ニの郭にも拝所があり、ニの郭に入ってすぐ右側にシライ富ノ御イベがあります。

石垣の上から見るニの郭

 ニの郭も石垣の上登ることができます。

石垣の外から三の郭を見る

 南側の石垣の上から三の郭方面が見えます。一段低くなっている城壁に囲まれた区画が三の郭です。

ニの郭と三の郭の間の城壁の上

 こちらはちょうどニの郭と三の郭の間の城壁の上です。少し広いスペースがあります。見張りや防御のためでしょうか。

城壁の上から見る三の郭

 城壁の上から三の郭の全景が見渡せます。ニの郭より少し小さい感じに思えます。

三の郭の出入口方面

 三の郭は北側の石垣に切れ目があり、そこが唯一の出入口となっているようです。

北側の城壁

 ちょっと狭くなっていますが、北側の石垣の上まで行けます。ニの郭は、南・東・北の石垣の上を歩けますので、ほぼ一周できる感じです。

三の郭と北の郭

 右側が三の郭で、その左側の一段下がった所が北の郭です。

北の郭

 ニの郭の北側には北の郭が隣接しています。

北の郭

ニの郭から北の郭へ

 ニの郭の北側にある階段を降りていって北の郭へ向かいます。この辺りはおそらくまだ北の郭内ではなく、ニの郭と西の郭と北の郭に挟まれた区画のような感じがします。

西の郭への道

 階段を降りて左側に西の郭へ抜ける道があります。ただ、今は立ち入り禁止になっているようです。

北の郭に抜ける道

 階段を降りて右側に道なりに進むと、門があったのでしょうか、石垣の間に通路があります。この先が北の郭だと思われます。

北の郭

 石垣の間の通路を抜けて北の郭にやって来ました。振り返って通路の方を見ています。

三の郭と裏門

 前の方を見ると、真っ直ぐ先に見えるのが裏門です。右側の階段を登った先が三の郭です。

ニの郭の石垣

 北の郭はニの郭の北側に隣接してますので、ニの郭の高い石垣を見上げることになります。

北の郭(裏門近く)

 裏門の城壁の上にも登れるようになっているので、見張りや防御に活用されたのだと想像します。

大井戸(ウフガー)

大井戸へ向かう道

 北の郭は護佐丸が井戸を取り込んで増築したとされる郭です。井戸を石垣で囲むように作られていますので、確かにその通りなんだろうなと実感します。実際に北の郭の大部分を占めているのはこの井戸です。

大井戸

 大井戸と呼ばれているだけあって、かなり規模の大きな井戸のようです。

井戸へ降る階段

 近づいてみると階段があり、井戸の底の方へ降りていけることがわかります。

階段途中

 かなり深いです・・
 「足元注意」の看板があります。本当に注意です!滑ります!特に雨が降った後は要注意です。滑って転んだ張本人が言うので間違いありません(笑)。大事には至りませんでしたが、痛かった・・

井戸の底

 井戸の底は意外なほど広いです。

井戸の水

 そして、今でも水を湛えています。すごいですね。

三の郭

三の郭の城壁

 北の郭から階段を登って三の郭に来ました。一の郭とニの郭と違って、三の郭では城壁の上に登ることはできません。

三の郭

 三の郭は増築されたため新城(ミーグスク)とも呼ばれています。石垣は石積み技法の最も進んだ相方積み(亀甲乱積み)によって築かれているようです。

三の郭から見るニの郭

 西側がニの郭です。曲線の高石垣を眺めると、琉球の独特な石垣の形はやはり綺麗だなと見入ってしまいます。

裏門/馬場

裏門

 城内から見た裏門です。綺麗なアーチ型をしています。ここから出ると城外です。

裏門から見た三の郭の石垣

 裏門を出たところから見上げた三の郭の石垣です。高いです。

城外から見た裏門と三の郭の石垣

 裏門から外に出て、振り返って見ています。裏門と高い石垣が美しいです。

三の郭の石垣

 外から見る三の郭の石垣です。高さがある上に、石垣の真ん中が丸く窪んでいるのがなんとも言えないアクセントになっていていいですね。横矢を意識していたんでしょうか・・。

すこし遠目から見る三の郭と裏門

 少し離れて振り返るとニの郭の石垣まで見えます。素晴らしい城景(じょうけい:とらまる造語)です。

馬場

 裏門の外、三の郭の東側は広大な芝生が広がっています。馬場だったと思われます。

馬場から見る中城城

 城を振り返ると馬場の広さを実感します。案内板では記念運動場となっている場所です。

石碑

 帰り道の途中に中城城の世界遺産の石碑があります。遠くに城が見えます。名残惜しつつ、城をあとにします。

アクセス

バスもあるようですが、沖縄なので車で行くのがお勧めです。
無料駐車場があります。

スタンプ設置場所

 中城城の日本100名城スタンプは下記に設置してあります。(最新情報や詳細は公式サイトにてご確認お願いします。)

中城城 管理事務所

管理事務所の料金所に設置されています。

開館時間、休館日にご注意ください。

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