所在地:沖縄県うるま市
登城日:2026年5月
闘牛場からは高石垣が見渡せますが、いざ登城するとなると秘境感をたっぷり味わいながら階段を登り、洞窟の穴のような城門跡をくぐり抜けることになります。主郭からの眺望も見事。
魅力度ポイント


険しい岩山の山城を味わえる登城道、城門、石垣が魅力のグスクです!
点数はあくまでも個人的な見解です。魅力度ポイントの詳細については以下ご参照ください。
概略
安慶名城は14世紀頃に安慶名大川按司により築かれたと言われており、自然の断崖や傾斜を利用した山城です。自然の岩をうまく活用し、石垣が築かれています。外側と内側に二重の石垣が巡らされており、沖縄では珍しい輪郭式の城です。
安慶名大川按司3世の頃、中山王である尚真王は、各地の按司を集めて中央集権国家をつくろうとしていましたが、安慶名按司は聞き入れなかったため、中山軍は安慶名城を攻めたようです。堅固な城はなかなか落城しなかったようですが、水の供給を断つ兵糧攻めで、ついに落城したということです。
1972年、安慶名城は国指定史跡となり、現在は安慶名中央公園として整備されています。公園には、城と闘牛場、広場、遊具があります。
| 別名 | 大川城 |
| 城地種類 | 山城 |
| 築城年代 | 14世紀頃 |
| 築城主 | 安慶名大川按司1世 |
| 主な城主 | 安慶名大川按司 |
| 文化財史跡区分 | 国指定史跡 |
見どころ
縄張

縄張と言ってしまうとすこし語弊がありますが、公園の駐車場付近にあった案内図です。最初見た時には古いのでだいぶアバウトな案内図なのかなぁと思って見てましたが、後で見返してみると意外と的確に表現されていることに気づきました。真ん中の濃い緑色に囲まれた茶色が城壁を表していて、城壁の内側の登城道等も実際の感じと合っています。丸い円で闘牛場も表現されています。独特な味のある絵図です。
登城道

公園の駐車場から公園に入るあたりです。キレイな芝生の広場が広がっていますが、城らしきものは見当たりません。

結構広い空間で晴れていて気持ちがいいです。おそらく目の前の木々の先に城があると思われますが、どこから入ったらよいのかわかりません・・。

鬱蒼とした木々に近づいてみると、木の間にすこし切れ目があり、それらしい感じが・・。

さらに近づくと、何やら石碑らしきもの、階段らしきものがあります。ここが登城口で間違いなさそうです!

木や草に囲まれてますが、「安慶名城跡」の石碑です。

新沖縄観光名所「安慶名城跡」と書かれた石碑もあります。刻印は1964年とあり、約60年以上も前のものだと思われます。

石積みがあり、階段が続いています。ここから本格的に安慶名城の城域になると思われます。両脇に大きい石が置かれていますが、門でもあったのでしょうか。

草深い中、階段を登っていきます。近世に整備されたのかどうかわかりませんが、きちんとした石積みの階段になっています。遺構としても貴重なもののように思われます。

階段登ると一旦岩に突き当たり、さらに左に進みます。右側の岩がすごいです。公園の下から見てる時には想像もしなかった光景です。

途中、右側の岩の下に祭壇のようなものがあります。按司のお墓らしいです。

登った先に近世になって置かれたと思われるベンチがあります。ここで登城道は大きく右に曲がります。

何やら洞窟のような穴が見えてきました。ここが主郭の城門だったようです。いや〜、秘密基地感がスゴイです。
主郭
城門跡

城門跡まで近づいてみます。すごいですね、おそらく岩盤を削って穴を通し、石積みで補強したものと思われます。人が一人やっと通れるくらいの通路になっています。くぐり抜けた先がどんな風になっているのかワクワクしますね。

城門跡をくぐり抜けると少し開けた場所に出ます。城門までの道とは様子が変わって空が見えます。城の郭に入ったものと思われます。

城内に入って、振り返って見た城門跡です。よくここをくり抜こうと思いましたね。隠れ家を見つけてしまったような感慨もあります。
西側の郭

城門をくぐり抜けると視界が一気に開けます。遠くまでよく見渡せます。眼下には闘牛場が見えます。

城門をくぐり抜けると左右に郭跡があります。こちらは左側(西側)の郭で、その北側の石垣です。

石垣もかなり残っているように思えます。

それなりに広い空間になっています。いわゆる本丸だと思われます。郭の周囲には石垣が築かれています。

北と西は石垣で、南は城門があった岩山で囲まれているような感じです。山頂の平坦地を自然の岩を活用しつつ石垣で囲んだといった感じです。

石垣は本当によく残っています。1m以上はある感じです。岩山の頂上っぽいので、力攻めではまず落とせそうにありません。
東側の郭

城門をくぐり抜けて右側(東側)の郭です。北側に石垣があります。

やはり沖縄の城だけあって、曲線の形で石垣が積まれているようです。わかりにくいですが、下に主郭のさらに外側の石垣も見えます。

東北側の眼下を見ると、ここより下に外側の石垣があるのが見えます。主郭のさらに外側を囲んでいる石垣のようです。

北側の石垣の端に立って、振り返って西側を見ると、西側の郭とその石垣がよく見えます。高いですね〜。自然の岩と組み合わせて高石垣が構成されています。

東側の郭の広さは、西側の郭と同じくらいありそうです。ただ、こちらの方が少し傾斜があります。

東側の郭は、北は石垣、南は岩山で囲まれているような感じです。

こちらの郭の方が、切り立った岩石が多い感じがします。

岩の間からは南の市街地が見渡せます。
外郭の石垣

主郭から降り、主郭の周りと見て回ると、主郭を囲んでいる外郭の石垣も所々で見ることができます。こちらは少し上から見ています。外郭の東の石垣です。

その石垣を下から見ています。2m以上は積まれているように思います。その後ろにぼんやり見えているのが主郭の岩山です。
闘牛場と城

公園の北側には闘牛場があります。闘牛場越しに安慶名城がよく見えます。闘牛場とセットの景色になっている城はもしかしたら日本でここだけかもしれません。

それにしてもよく見えます。高いです。石垣が素晴らしいです。あの上にいたと思うと感慨深いです。
アクセス
公共交通機関だとバスになると思われます。沖縄なので車で行くのがおすすめです。
安慶名中央公園の利用者向けに無料駐車場があります。公園東側の広い駐車場は閉鎖されていました。


